初めてオープンマイクで歌い始めた頃は、人前で演奏する時の不安定と気まずさをなくす日はいつまでも来ないと思っていました。初めて人前でオリジナル曲を披露したのは「アルカフェ」という小さなライブカフェでしたが、小さいスペースでも最初は駄目でした。

でも現在は、毎週必ず都内のどこかで歌うようにしています。どんどん演奏していくと、いつのまにか知らない人の前で歌っても、呼吸が荒れることはなくなりました。これは私にとって大きな勝利です。

緊張しない方法を身につけたと思い込んでいました。なので、「カラオケ☆バトル」の出演が決まった時も、収録の日に緊張しないことを勝手に決めました。

リハーサルは順調でした。呼吸は普通で、よく歌えたと思います。当日も、収録までの待ち時間も大丈夫でした。ほかの出演者たちの前で発声練習がちゃんとできなかったのですが、その事実を無視して、できるだけストレッチして体を緩めることに集中しました。

現場のペースは基本的にゆるくて、ゆっくり落ち着いて進めるかと思っていました。出演者がスタジオに移動することになった時、突然カメラマンが(なぜか)私だけを脇へ連れ出して、発声練習をしているところが撮りたいと言いました。みんなの前でできなければカメラの前でできる訳ないから、恥ずかしくてイラッと来ました。「なんで私なんだよ」と思いました。慌てながら適当に声を鳴らして、サッとカメラの前から去っていきました。その時はスタッフに失礼な態度を見せたことを後悔しています。

でも、私のこの態度は、「ものすごい緊張している」とスタッフに思わせたみたいで、そんなふうにタレントさんに紹介されてびっくりしました。だって私にとって「緊張」というのは、心拍が早くなって呼吸ができなくなるという状態を意味するので、自分が「緊張」しているとは思いませんでした。

実際に、直前までは大きな問題はありませんでしたが、私がステージに上がることを待っていた姿を、近くでカメラマンが上から下まで通し初めた時、急に心臓が止まりました。まさにその瞬間。その数秒こそ、リラックスして体を整理しないといけなかったのに、体を自由に動かせなくなったからです。

できるだけ落ち着いて深く呼吸しようとしましたが、もう無理でした。歌い始めた時から、口から出たのは自分の声ではなかったです。体が呼吸を出すために必死に戦っていた音でした。

幸いに途中から落ち着いてきて、普通に歌えてきた感じでした。でも、点数を見れば落ち込みました。92点でした。92点は普通なら悪くないかもしれませんが、2週間毎日カラオケ店で練習して、95~97点取っていた私にとっては最悪でした。

その後は恥ずかしくて非常に落ち込んで、自分の殻に閉じこもって皆さんと交流できなくなりました。友達ができたはずなのに非常に残念な態度でしたが、どうしようもなかったです。

放送の日までの3週間の間、そんなに悪くなかったかもしれないと思い始めました。しかし、見れば全体的にふざけれてる歌い方をしていることが明らかになってまた落ち込みました。

友達から、「とても声がきれいでした」とか「すごくよかった」とか言われましたが、友達はもちろんそう言うだろうと思って軽く受けました。

すると、テレビを見てファンになってくれたという方からメッセージが来ました。3時間程の番組の中で、私の演奏が一番心に残ったと言ってくれて、びっくりしました。これまでで最悪の演奏だったのに、気に入ったと言ってくれる方がいたんです。もしそうなら、自分が良いと判断する演奏ができた場合、どんなリアクションがあるんだろう?

また自信が湧きました…

要点:

1.それぞれの新しい経験には、慣れるのに時間がかかります。何回かやらないと、慣れません。初めての時は、自分が思うように行きません。バカに振る舞った時は許してください(;’∀’)

2.直前までゆるい感じじゃないと、うまく行きません。テレビ収録の時、演奏の前にカメラを遠く離れた状態にしてほしい。

3.もし私が変な態度、または失礼な態度をとった時は、個人攻撃と受け取らないでください。不安定な心を守るためです。許してください(´・ω・`)

4.自分が嫌いな日もありますが、諦めません。やっていけばやっていくほど自分のことが分かってきます。

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